あなたと想いが通じてから。

あなたがいないとうまく生きていけないんです。


どうしてくれるんですか?







「どうしてくれるんですか?」

わたしの突然の問いかけに、琥太郎さんはきょとんと目を丸くした。
不意を付かれたようなそんな表情も、ううん、どんな表情も琥太郎さんはいちいち綺麗で。
そんな新しい表情を見つけるたび、心が躍る。
もちろん綺麗だから好き、なんてそんな単純な感情じゃなくて。
お料理が上手くいかない時も、おいしく淹れられないお茶も、星を見てたら湯冷めしちゃった時も。
琥太郎さんは凄く上手にわたしを甘やかしてくれるから。

すき、って気持ちが溢れて止まらない。

その感情を伝えたくて、そっと抱きついてみる。


「わたし、琥太郎さんが居ないと上手に生きていけないんじゃないかと思って」


ぎゅ、と顔を埋めてそう呟くと、そっと頭に手のひらが乗せられる気配がした。
そのまま、ぐりぐりと頭を撫でられる。

「そんなことなら喜んで責任取るぞ」

そうして顎を持ち上げられたと思うと頬に、額に、口付けの雨が降って来て。
くすぐったいのと恥ずかしいので身体をよじろうとすると、今度はしっかり固定されて。
その綺麗な瞳でわたしの目を覗き込んでくる。


「いまさら、俺から逃げられると思うなよ?
 俺はもうとっくに、お前が居ないと息も出来ないんだ。
 こんな俺に捕まらないように、あんなに何度も逃がしてやったのに、お前はこうして俺を選んでしまったんだから。
 …もう、逃がさない」


そうして、視線を絡めとられたまま顔が近づいてきて。
息を奪おうとするような深い口付けを与えられる。

逃げる気なんかないよ、って言いたかったけれど、多分そんなことは琥太郎さんだって解ってて。
他にも何かいろいろ考えてた気がするけれど、そんなこともどうでも良くなって。

そんなことをぼんやり考えながら、今はただ、琥太郎さんに溺れようと思った。







(よし、じゃあ早速責任を取るとするか)
(え、責任を、取るって?)
(俺の可愛い奥さんは家族がもう一人欲しいんだったな?)
(!!)
(こら、逃がさないと言っただろう。…返事は?)
(お、手柔らかにお願い、しま、す…)






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月子ちゃんが可愛すぎてどうしたらいいか解らない件について!
こう、CD聞いてて、つっこちゃんの声は無いけれど旦那さまの発言で想像出来ちゃうのがいいですね!
顔真っ赤にして、こいつは…とか琥太にぃが言ってるのを聞くと胸が破裂します。いやマジで。

イラストレーターさんの件とか色々有るけれど、やっぱりアタシはstskが大好きです。と言う話でした。